終活って、まず何から始めればいいの?~エンディングノートで心の整理~
公開日:2022-10-21 21:39
目次
あなたは、終活という言葉から何を連想しますか?
・今はまだ考えたくない
・終活っていつすべきかわからない
・親に話しにくい話題
・なんとなく後ろ向きなイメージ
このようにややネガティブに感じる人がいる一方で、昨今の終活ブームから気軽に取り組む人も多くなっています。
今回は、元気なうちに考えておきたい終活についてお伝えします。
終活とは何のこと?
人生の終末期に向けて、元気なうちに色々と準備するための活動のことです。
例えば、どのように終末期を過ごしたいか・財産をどのようにしたいかなどについて、自分の考えをまとめ伝えたり記録に残します。
終活を元気なうちに開始するメリット
・思考がクリアな状態で、様々な考えを巡らせ、ベストな選択をすることができる
・死後の周囲のトラブルを未然に防ぐことができる
・相続の対策が早めにスタートできる
終活の具体例として
1 相続税や贈与税などの対策をする
2 遺言を書いておく
3 実家の建物と土地をどうするか決める
4 老後の生活費や生命保険などを見直す
5 介護施設をさがしておく
6 身の回りの物の適量化・遺品の整理など
7 葬儀会社を決めておく
8 墓じまいや、自分の入るお墓を選んで支払う
以上のことを、色々と迷ったり悩んだりしながら決めていきます。
しかし、上記の項目については、どれもすぐに決断できるような簡単な内容ではありません。
今元気に生きているのであれば、死が迫ったときの心境はなかなか理解できないものです。
そんな時、無理に進めなくても、心の整理がつく方法があります。
まずはエンディングノートに書いてみよう!
エンディングノートは主に3つのことについて自分の想いを記入します。
①過去から今までのこと
②老後~死期直前までのこと
③亡くなったあとのこと
①幼い時期~これまでの人生での印象的な出来事
これまでの感謝の気持ちや、言葉では伝えられなかった気持ちを再確認することができます。それによって人生で一番大切なものに気が付くのです。自分の気持ちに素直に向き合うことで、どのような終活をすべきかが次第に見えてきます。
②老後の介護や延命措置についての考え方
認知症などで物事の判断がつかなくなった時でも、どのような介護が希望なのかがエンディングノートに書いてあれば、家族が迷わずに済みます。危篤状態のときでも、延命措置についてはっきりとした意思が書いてあれば、家族が決断をするために無駄に悩んだり、後悔することもありません。このように、自分がどのような死期の迎え方を希望するのかを文章で書いておくのは終活の基本です。
③亡くなった後の葬儀の形式やお墓について財産の分配について
例えば、自分が亡くなった後に、相続のトラブルを避けたいのであれば、そのための対策をする必要があります。税理士などの専門家に頼る方がスムーズに進みます。
まとめ
上記のように、終活はいきなり取り組むのではなく、自分の気持ちを確認することからスタートします。
それをエンディングノートに書いておき、気持ちの整理がついてから活動を始めてみてはいかがでしょうか。